Saki Nishikubo

Japan, Tokyo, 23years old

どこかの街の、だれかのシリーズ

 

22時を少し回ったぐらいのけだるい帰り道、

コツン と小さな音が聞こえた

足元を小石が転がっていく。

 

いつも歩いていた砂利道、学校からの帰り道。

ルールは極めて簡単で、交互に一蹴りずつ。

ころころ転がる石を追いかけながら帰る田舎道。

また明日、と、あの子が家に帰ってからは、一人で石を蹴り続ける。

どこかに飛んでっちゃわないように、慎重に。

最後の一蹴り、思い切り蹴飛ばそうか、と思うけど、ゆっくりと転がって草むらでフィニッシュ。明日にはもう見つからないのだけど。

 

一緒に石ころを蹴ってたのは誰なのか、もう思い出せない。

車に轢かれたすずめをたしか一緒に埋めたのも誰か、もう思い出せないな。