Saki Nishikubo

Japan, Tokyo, 23years old

綺麗なもの

 

仕事として毎日美しい物に触れる生活を始めて、気づいたらもうすぐ一年が経とうとしている。

綺麗なものを綺麗と感じることや、いい匂いがするとか、日々の中の特別が当たり前になりすぎて、当たり前に感じられなくなっている時があるなぁと気づく。

 

世の中には色んな人がいるんだけど、みんなが何を良いと思うのかな、とか何に心打たれるのかとか、考えても分からない。

私は過去に引きずられがちな人生を送ってきてしまっていたので、自分の忘れかけたところにある懐かしい扉をノックするようなものに心が震える、ことが多い。

自分の経験してきたことの何かと繋がるような衝撃にエモーショナルなものを感じるのだけど、最近は少し大人になってきて、色んなことに踏ん切りがついたり、いやでも昔は昔じゃん、今の私は違うの。という気持ちになってきた。

それは精神衛生上とてもいいんだけど…とてもいいんだけど、何かに対して胸が締め付けられるような感動ができなくなってきていることにも気付いている。

新しい何かをきっと見つけなくちゃいけないんだ。

 

10代の眩しく切ない風景をもうリアルには感じられなく、あの頃寂しかった自分はもういないけど、いつか消えてなくなるものだけが美しいものではないんだよ。と、教えてあげたい。分かってはいるのだけれど。